和の趣をコンテンポラリーに表現した意匠。

都市邸宅の魅せる気品。

外観の基壇部はシルバーグレーの御影石と釉薬を施さない土の自然な風合いを醸し出すボーダータイルを貼り巡らせ、威厳ある都市邸宅の存在感を創出しています。エントランスホールに面したフロントウインドゥには、京の団扇や鴨居、障子の透かし彫りを思わせる伝統的な組子による吉祥文様の七宝※をしつらえ、内と外に和の気品と趣を薫らせます。

※七宝=仏教の言葉で、金・銀・瑠璃(るり)・玻璃(はり)・珊瑚(さんご)・瑪瑙(めのう)・しゃこなどの宝物。円(縁)がつながり、無限に続く吉祥を現した文様です。

[株式会社ユマ設計]一級建築士 馬場 雄一氏 

京都府・京都市等の公共施設、教育施設、医療福祉施設をはじめ、民間デベロッパーのマンション、戸建て住宅等多数手掛ける。地元京都への想いをディテールに込めた巧みなデザインワークで定評。主な設計実績に、ブランズ大和西大寺、ブランズ学園北1丁目、ブランズ新大阪、など。

エントランスホールへ入り、私邸へと向かう瞬間にも心を癒す空間へ。

「ブランズ京都御所西」には、京都を愛する人に誇りを持って住み継いでいただける邸宅、ここにしかない美と雅の世界が息づく住まいの創造を目指しました。本プロジェクトにおいては、世界に通じる京の伝統工芸を源流に、創業1624年でありながら唐紙の新たな可能性を拓く「KIRA KARACHO(雲母唐長)」の唐紙師 トトアキヒコを起用。エントランスホール&ニッチのアートワークにおいてコラボレーションしています。オーナーの邸宅へのプロローグにふさわしい洗練と、ギャラリーのような心癒すアート空間が豊かなホスピタリティーを演出します。

唐紙の伝統文化を次世代へ進化させる祈りと創造力。

唐紙師。1624年創業以来、日本で唯一途絶えることなく続く唐紙屋「唐長」の伝統を受け継ぎながら、唐長11代目の長女 千田愛子とともに夫妻でアトリエ「KIRA KARACHO(雲母唐長)」を立ち上げ、古き良き伝統と、アート作品、異素材との融合など新たな試みも展開。2010年 養源院の重要文化財 俵屋宗達「唐獅子図」隣に自身の作品「星に願いを」を奉納。2011年京都御所西の護王神社にトトアキヒコ・千田愛子夫妻合作「イノチノヒカリ」奉納。2014年、東京国際フォーラム相田みつを美術館にて唐紙の歴史上初めてとなる唐紙アートの美術展を開催するなど、伝統の継承を行いつつ、現代アートなる唐紙の世界を築き、前人未到の道を切り拓いている。

日常のさりげない一コマに、伝統文化とアートの感性を。

ふと見上げた時の発見とわずかなインスピレーションのために。天井に唐紙のアートワークを意匠。「角つなぎ」という組み紐にルーツをもつ文様で、終わることなき浮き沈みの連続は、人生観、運命感を表し、連綿と続く命のつながり、繁栄を意味しています。「角つなぎ」文様がもつ、伝統とモダンなセンスは、洗練されたレジデンス空間にも調和し、優雅なアクセントを刻みます。